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この国のかたち〈1〉 (文春文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 44762 位
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これも小説と同列に扱うべき堂々たる司馬作品である
文藝春秋誌の巻頭に、1987年から96年2月になくなるまで、
およそ10年に渡り、120本を書き続けた随想録である。
ただし単なる随想ではなく、
司馬生涯のテーマである「日本とは何か、日本人とは何か」についての考察であり、
司馬自身が苦手といっているように、
私生活や私事について述べたものではないから、
これをエッセイというのにはためらいがある。
が、論文というには、色艶が美しすぎる。
これも小説と同列に扱うべき堂々たる司馬作品なのだ、としかいいようがない。
第一巻でとくに興味深かったのは、若衆に関する論述である。
オトナと若衆の二元的社会構造が、
現在にいたるまで日本の社会の基本をなしている、という。
司馬史観のひとつのポイントとして押さえておきたい観点であった。
日本人とは何か
「日本とは、日本人とは何か」という命題についての司馬による随筆。
古代から近代まで幅広い時代の史実を通じて語られる日本(人)論は、著者の歴史への豊富な知識と過去から現代・未来を読み取る洞察力の高さを十分に感じることができます。
第1巻で私の印象に残ったのは、日露戦争勝利から大戦敗戦までの期間だけ他の時代から日本史として連続していないとの指摘、日本に独裁者が育たぬ風土があることを幸せに思うべきとの指摘。
随筆集のため、テーマごとに時代時代を断片的に切り取って語られているだけなので、「日本とは」という命題に対する答えは読者それぞれが見つければいいのではないでしょうか。
詩的!
特にいいのが「3 雑貨屋の資本主義」。内容、テーマは歴史ものなのですが、表現は極めて詩的。文章のすばらしさと内容の深さがあいまって、最高の完成度になっています。丸暗記したいくらい。この1節で、文句無く星5つです。
島国の日本人と大陸の中国人の気質の違い。
◆感銘を受けたところp.172 「中国人はリラックスしているからね」(中略)確かに日本人は 常に緊張している。ときに暗鬱でさえある。理由は、いつも様々の 公意識を背負っているため、と断定していい。 →中国に2年暮らしていて、上記のことは「なるほど」と思いま した。日本人は、「会社」「仕事」「約束」などは絶対的なものと して神聖化している人間が多いですが、中国人はそれほどあくせく していません。常に他人からどう見られるかを気にする日本人、そ の一方で自己の正当化(面子)を第一に考える中国人。これは、島 国の日本人と大陸の中国人の違いでしょうか。
これがあの有名な司馬史観!?
新聞、雑誌、テレビの対談番組などで、頻繁に出会う「司馬史観」なる用語。噂には聞くが、私は司馬さん自身の著書は読んだことが無かった。複数の知人や有名人は頻りに『坂の上の雲』を絶賛するが、あの膨大な長編を読み始める決心がつかないでいた矢先、偶然本書を手にし「え、これって司馬史観のダイジェストでは?」と早速読み始め、2日で読了。 前半3分の1はまさしく噂に聞いた「司馬史観」が気楽な連載エッセイの形で祖述せられていて、「やった、コレコレ(^o^)」と思わずほくそえむ。 ところが残りのの3分の2がなんだか歴史ファン向けの「日本史よもやま話集」みたいな趣向になってきて、それ程の歴史ファンでない私にはかなり退屈でした。 またあの司馬さん独特の、良く言えば自由闊達な、悪く言えばかなりちゃらんぼらんな随筆の文体は、私の好みではありません。まあ、名人芸であるとは思いますが、、、。
文藝春秋
この国のかたち〈2〉 (文春文庫) この国のかたち〈3〉 (文春文庫) この国のかたち〈5〉 (文春文庫) この国のかたち〈4〉 (文春文庫) この国のかたち〈6〉 (文春文庫)
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